理英会と全統オープン主催の大阪教育大学附属天王寺・平野小セミナーを受講してきました。
備忘録として、内容をメモしておきます。
予約定員は70人?で満員だったが、参加者は60人弱(女:男=4:1)くらいでした。
セミナーの概要
大教大天王寺・平野小の入試対策について
1)個別課題編
2)音楽リズム&実技表現編
3)面接(個別・親子)、親子課題(個別・集団)編
※8・10・11月に大阪教育大学附属 天王寺小テスト、9・10・12月に大阪教育大学附属平野小テストを実施いたします。
とのことでした。
実際は90分くらいあったセミナーのうち、最初の30分間は天王寺・平野の入試基本情報でした。
その後、個別の課題についてそれぞれ簡単に説明していく感じのセミナーでした。
4月にも一度、同様のセミナーがあったようで、最初の入試基本情報はほぼ同じ内容だったようです。
実はキッズフェスタ2023でもセミナー(30分間)を聞きましたが、これとほぼ同様の内容だったかと思っています。
上記では、キッズフェスタ2023に参加した報告だけの記事でしたので今回は詳細に書いていきたいと思います。
セミナー内容の詳細
・入試基本情報
基本的には、各学校のホームページからの抜粋となります。
といいますか、国立附属小学校の入試情報で「確実」なのは各学校のホームページからの情報だけです。
月並みなことですが、受験予定の学校のホームページを穴があくまで見ましょう。
ホームページに書かれてある教育方針等を読み解くことで、
これから入学してくる生徒にどのような力が求められているか=試験にどんな問題が出るか
がわかってくるかと思います。
注意点としておっしゃっていたことは、入学者数105人に対して、受験者数が、天王寺では約400人、平野では約150人です。
一見、差があるように見えますが、平野小学校では幼稚園からの持ち上がり入学があります。
これにより小学校からの入学者数は約半数の50名ほどとなってしまうので、見た目以上に倍率は高くなります。
・個別課題編
ペーパーの難易度ですが、天王寺の方が平野より難しくなります。
これは、天王寺の方が優秀、ということではありません。
天王寺の教育目標として、「自分でよく考え、すすんで実行できる子」というものがあります。
こちらに照らし合わせて、天王寺ではペーパー難易度を上げて、どういった対応をするのか、というところを見るようです。
難しいからといって根を上げるのではなく、自分の力でなんとか解決しようとする力を見ていくのでしょうね。
・音楽リズム&実技表現編
はじめに、平野では音楽系の試験はほぼありませんので、天王寺での話となります。
コロナ禍で、文科省が手洗い動画の作成を各国立小学校にお願いしたようです。
そのとき天王寺小学校も動画を作成したようですが、その動画がそのまま試験の課題として使われたようです。
事前課題として、出願者には動画が配布され、その振り付けを覚えてくるというものです。
試験では、そのまま振り付けを踊ることはもちろん、歌詞に関する質問や、その場での振り付け変更への対応を求められたようです。
昨年度の試験では、振り付けに加え、親子でペットボトルのマラカス作成も事前課題としてあったようです。
実際には、マラカスに関する質問等も全くなかったようですが、親の協力が年末年始の忙しい時期でもあることを証明するためのものだったのでしょうか。
親としては、何が正解でどんなものを作成したらいいか不明すぎて、心配の種だったことが想像されます。
・面接(個別・親子)、親子課題(個別・集団)編
面接や親子課題について、コロナ禍前は集団(10人程度)での同時実施だったそうですが、コロナ禍では個別になったようです。
しかし、5類に移行したことでまた集団に戻ることも考えられ、どちらに転ぶかわからないとのことでした。
すること自体は変わらないのですが、集団の場合、周囲のお友達の状況もわかってしまうので、それにより影響されてしまう子も多くいるかと思います。
また、影響されている子をみて、影響を受ける親も多々いるらしく、その辺の想定をしておいて当日落ち着けるようにしておくことが必要とのことです。
面接の一例として印象に残っているのは、ブロック11個をどのように3人(本人と保護者2人)で分けますか?という質問です。
合格した方の中には、3個ずつ分けて残り2つを先生に返す、という方がいらっしゃったそうで、賢い子だなぁと思いました。
この問題は、特に正解があるわけではないでしょうが、どうしてその分け方をしましたか?と聞かれて、答えられるかどうかがポイントかと思います。
先ほどの回答だと、3人が同じだとケンカしないからです。とか。
どんな質問も受験生の本質を見抜こうとの質問でしょうから、結局は日ごろからの親子関係や教育が大事ということになります。
いくつかのセミナー等を受けてみた感想
国立附属小学校は、過去の入試情報についての発信は基本的にしません。
内容は、当時受験した方からの聞き取りをもとに塾等が作成したものになるそうです。
ですので、塾ごとに解釈が違うこともありますし、若干細かいところが違うこともありそうです。
今回も、親の作文についての説明がありましたが、解釈について以前受けた別のセミナーと若干異なっていました。
どちらも合格した保護者からの聞き取りをもとにしているため、どちらが正しいということはないのでしょうが、これから受ける側としては気になるところです。
また、ネットだけの情報だけですと、正しいか正しくないか判断が難しいものが多々あります。
ですので、参考程度にし、結局は塾に通うのが一番正攻法になるかと思います。
実際に塾に通い、どのような経験をし、合格への道へ進んでいくのか。
詳しくは別noteにて書いていますので、ぜひご覧ください。