日本では、母乳信仰というものがあり、母乳育児が一番すばらしく、ミルクで育てるのは子どもがかわいそう。
といった間違った認識が広まっています。
科学的に考えれば、母乳がミルクを上回る点は全くないのですが、まだまだ気持ちや感覚が上回っている状態です。
無痛分娩でも、出産の痛みを感じないのはダメ
みたいなよくわからない信仰があるくらいですので、出産・育児に関することは、そういった弱みに付け込む人がまだまだ多いようです。
私たちは、1人目の子こそ母乳とミルクの混合(途中から完全ミルク)でしたが、2人目の子は本当に完全ミルクです。
免疫獲得の観点から初乳のみ与えましたが、それ以外は市販のミルクをあげています。
母乳じゃなきゃダメと周りに言われていたり、縛られてしまって苦しんでいるママたちに、完全ミルクでも大丈夫!と伝えたい。
最後におすすめのミルクも紹介しています。
完全ミルク育児のメリット・デメリット
一般的に言われているメリット・デメリットはこちらになります。
あとで、デメリットはひとつずつ解説していきたいと思います。
メリット
デメリット
1 完全ミルクの1か月の費用は?ミルク缶の消費量は?
安いもので粉ミルク1缶1,600円ほどのものから高くなると3,000円ほど
最初は1か月に1缶程度の消費量ですが、離乳食前には10日間に1缶程度となります。
結論は、1か月1,600円から4,800円。
いちいち量りとらなくていいものになると、金額はあがります。
高くはなりますが、外出先での使用とても便利なものとなります。
最近発売になった常温の缶ミルクやパックミルクになるとさらにさらに金額はあがります。
こちらは、毎日使用するというよりは、お出かけ先で緊急的に使用することが多いかと思われます。
2 完全ミルクは病気になりやすい?
結論:そんなわけありません
病気になりやすいと言われる理由は、母乳には免疫力をアップさせる成分が含まれているということからです。
確かに初乳と呼ばれる、最初の母乳には赤ちゃんの免疫をかなりアップさせる成分が含まれています。
これは科学的にも証明されていますので、完全ミルクだとしても初乳だけはあげるのがいいでしょう。
しかし、その後の母乳には免疫グロブリンが含まれてはいますが、そこまで免疫をアップさせるわけではありません。
(母親があらゆる病気にかかり、免疫がとても強ければ別ではありますが。)
むしろ、ミルクの方が栄養バランスがよく、きちんと飲むことができるので、病気にかかりにくくなるかと考えられます。
3&4 完全ミルクは母親の負担がめちゃくちゃ軽減!!
母性が足りないと思うのは、間違いです
ミルクをあげるにも抱っこしますし、肌と肌がふれあえば母性は伝わると科学的に証明されています。
ミルクは哺乳瓶であげるため、ミルク作成と哺乳瓶の消毒などの手間があるのは事実です。
しかしながら、母親以外ができる!という最大のメリットがあります。
育児はなにかと母親に負担がかかってしまいますが、ミルクにすることによって父親や両親などに負担を分散することができます。
深夜に母乳をあげるとなると、いくら準備がいらないと言っても大変なことです。
父親が代わりにミルクをあげることによって、母親も安心して眠れますし、負担がめちゃくちゃ軽減されます。
完全ミルク育児の記録
我が家では、日中は母である「ぴよん」が、夜は父である「がめ」が担当し分業しています。
ミルク育児は準備が大変?
新生児のときで1日最大8回程度、夜は寝るようになってくると1日5,6回となります。
母乳と違って、ミルク作成時に粉の量り取りとお湯を混ぜ合わせる手間があります。
量り取りは、ミルク缶付属のスプーンで簡単にできますし、お湯はティファールなどの湯沸かしですぐに沸きます。
ティファールは、温度設定ができる少しだけいいやつを使うと便利です。
お湯でミルクを溶かす理由は、ミルクの粉は完全に菌がいないわけではないため、殺菌するために行います。
少し手間ですが、死亡例もあるくらいですので、しっかりとお湯を使って溶かしたいところです。
その後、赤ちゃんが飲める人肌の温度くらいまで下げるのですが、この際に水を使用できるとかなーりラクです。
浄水器でもいいですし、ウォーターサーバーなんかがあるとかなり捗ります。
市販の水(日本にはないはずだが、自然で採ってきただけの水は菌が残っているので危険)でもいいかと思います。
母がいなくても、誰でも簡単にできますし、ミルク中に担当を交代なんてこともできるので、便利すぎます。
ミルク育児は片付けが大変?
片付けとしては、哺乳瓶の滅菌があります。
ミルトンなどの有名な消毒液がありますが、熱消毒で十分なので容器に入れてレンジでチンするだけです。
むしろ薬剤を使用すると残っていたり、口に入るのがこわく感じてしまいます。
外出時のミルク調製は大変?
家では上記のことができるけど、外出先では準備が大変・・・と感じることでしょう。
外出時は、ミルクの元と哺乳瓶とお湯が必要になります。
ミルクは粉が一番リーズナブルなので、量り取って容器に入れて持ち歩くことが可能です。
ただ、長時間の外出の場合、何個も容器が必要なため、そういったときはブロックタイプがおすすめです。
哺乳瓶とお湯が問題です。
哺乳瓶の消毒は、お湯があれば熱湯消毒で使用可能なのですが、お湯はどこかで手に入れなければなりません。
百貨店やイオンなどのスーパーには必ずベビールームがあり、お湯がありますので心配はいりません。
そうでない外出のときは、コンビニでお湯をいただくか、レストランとかに入るならそこでもらうしかありません。
どうしても厳しい場合は、液体ミルクを使用するのがいいでしょう。
割高にはなりますが、お湯も哺乳瓶もいらないので、めちゃくちゃ便利です。
哺乳瓶持ち歩かないためには、アタッチメントも必要になります。
母乳の方が気楽に見えますが、母乳あげるにも昔のように道端であげるわけにはいきません。
どちらにせよベビールームがあるような場所に行くことになるかと思います。
記録は無印良品の100円ノートがおすすめ
ミルク育児のメリットにある、どのくらい飲んだかわかる!というのを最大限に活用したいと思います。
そのためには記録しておくことが大切です。
育児日記みたいなものをつけるのもいいですが、書くことが多いと大変になり負担になります。
そういったときは、無印良品に売っている100円の1行日記がおすすめです。
ここに、ミルクをあげた時間と量、おむつを替えた時間とかを書いておくと後々も成長がわかってとても便利です。
特筆すべきことがあれば、(初めて寝返りした!とかどこどこへ行った!とか)メモ的に書いておくこともできてよいです。
おすすめのミルクは?我が家で使用しているミルク
コスパ最高 はいはい
はいはいは溶けやすいところ、お手頃なところが気に入っています ある別の商品をしばらく使っていましたが溶けにくくて困ることが多く使用をやめました。 溶けきっていないと摂取できる栄養もかわってくるだろうし哺乳瓶を洗うのも時間がかかるので、溶けやすさは大きいポイントだと感じます。 また私は完ミなので安く手に入るところも助かっています。 3缶入りのものをいつも買っていますが、おまけにスティックタイプがついてくるのでお得で外出用に便利です。 スティックタイプは計らなくてもいいので頻回授乳の時短のために使うことも多くありました。 ミルクをたくさん使うママさんにおすすめしたいと思います
入院中からずっと別メーカーを使っていましたが、娘の便秘が一向に良くならず口コミをみてはいはいを試してみました。便秘の大きな改善はなかったものの、価格が安く、粉が残らずよく溶ける、匂いがキツくない、とメリットがあったので継続して購入しています。
母乳に近い すこやか
生後2週間から完ミで育てた長女。 母乳が思う様に出ず すこやかだけを飲ませて育ましたが 2歳になる今まで風邪を引いたり病気をしたりせず元気に育ちました!! 初乳には栄養があると聞いてたので混合で育てたかったですが すこやかは母乳に似てる栄養素が入ってるとの事なのでそれのおかげか今まで病気せず育ってます。すこやかにして良かったと思います! コスパは良くないですが栄養を考えたら安いものかと思って使い続けました。
粉ミルクは多くのメーカーが作っていますが、母乳成分そのものが配合されているのはすこやかのみだそうです。そのことを病院の調乳指導で教えていただき、生まれてからずっと愛用しています。他メーカーのもお出かけの際などに飲ませますが、大量に飲ませると吐いてしまうので、これは合っているんだと思います。
量り取りがラク ほほえみ ラクラクキューブ
出産した産院で使用していたので、ずっと明治ほほえみを飲ませていました。外出先でもさっとミルクが作れて携帯に便利な同じミルクのらくらくキューブタイプを常備。キューブ1個40ml分で、スティックタイプとちがい、量の調節がしやすいことも魅力。缶タイプよりかさばらないので、私は実家にも常備しています!
めちゃくちゃ便利 液体ミルク
外出先でお湯を探したり冷ましたりする事を考えなくていい
量のバリエーションがないので余ったり足りなかったりする
価格が高いので、通常は粉ミルクで、液体ミルクは災害時用とした方がよいかなと思う